流’Bi代表
寒川ゆか
私がこの仕事を続けてこられたのは、
特別な才能があったからではありません。
守りたいものがあり、
叶えたい目標があり、
そのために、
諦めず学び続けてきたからです。
「人間、目標がなくなったら終わりやで」
創業して間もない頃、
母と同世代のお客様からいただいた言葉です。
何気ない会話の中の一言でしたが、
今も私の心に深く残っています。
当時の私の目標は、
子どもたちが望む進路を、
経済的な理由で
諦めなくてもよい環境をつくることでした。
そのためには、
まず私自身が、
誰かに頼るのではなく、
自分の力で立たなければならない。
それが、
私の覚悟の始まりでした。
自信が、悔しさに変わった日
リンパの学校に通っていた頃、
近所の方々にお願いし、
授業以外でも、
毎日のように施術の練習を重ねていました。
「気持ちいい」
「楽になった」
「上手やね」
そう言っていただくうちに、
自分は施術が得意なのだと
思い始めていました。
その後、
整骨院で働く機会をいただきました。
そこで目にした先生方の手技は、
私がそれまで知っていた施術とは
まったく異なるものでした。
施術中はつらそうにされていた方が、
帰る頃には表情をゆるめ、
「楽になった」と
笑顔で帰っていかれる。
その姿を見た瞬間、
それまで抱いていた自信は、
恥ずかしさと悔しさへと変わりました。
そして、心から思いました。
私も、人の身体に変化を生み出せる手を持ちたい。
教えてもらうことを、待たなかった
空き時間があれば練習し、
先生方の手元を見ながら、
触れ方や身体の見方を、
必死に学びました。
学びたい先生がいると知れば、
遠方であっても足を運びました。
本を読んだだけでは、
人の身体に向き合うことはできない。
講習を受けただけでも、
技術は自分のものにはならない。
何度も触れる。
何度も考える。
うまくいかなければ、もう一度やり直す。
その積み重ねが、
施術者の手を育てるのだと学びました。
守りたいものがあると、人は強くなれる
まだ経験が浅かった頃は、
一人でも多くの方のお身体に
触れさせていただきました。
昼夜を問わず働き、
学び、練習を重ね、
目の前のお客様にできることを、
一つずつ続けてきました。
決して、
楽な日々ではありませんでした。
それでも歩みを止めなかったのは、
子どもたちの未来を守りたかったからです。
その後、子どもたちは、
それぞれが望む道へ進むことができました。
あの頃の必死さも、
悔しさも、
眠れなかった日々も、
すべてが、
今の私をつくってくれました。